ハワイでサンゴ礁の保護のため一部の日焼け止めの販売を禁止する
という驚きの報道が流れました。
ハワイと言えば熱帯性気候の国、海で泳ぐ日本人も多いので
関心を持った方も多いかと思います。
あらゆる日焼け止めがハワイで禁止になるわけではなく
「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」という
二つの成分が配合された日焼け止めが
2021年1月1日から販売禁止になるとのこと。
この2つの成分と、ハワイでも安心して使用できる
日本で買える日焼け止めについて書いていきます。
【目次】
ハワイで禁止!オキシベンゾンとオクチノキサートって?
紫外線吸収剤使用の日焼け止めは成分を確認!
安心して使える日本で購入できる日焼け止めは?
今後は環境に良い日焼け止め選びが重要になる?
●ハワイで禁止!オキシベンゾンとオクチノキサートって?●
「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」という成分名は
あまり聞き慣れない方も多いと思います。
ですが、意外にもこの二つの成分は日本の日焼け止めで
よく使用されているものでした。
◆オキシベンゾン◆
紫外線を吸収する働きをする「ベンゾフェノン」の誘導体。
日焼け止めの中でも、紫外線吸収剤に配合されている成分です。
アメリカで行われた実験では発がん性が疑われるとして
以前より注意が促されていた物質です。
更に2015年にオキシベンゾン(ベンゾフェノン)は少量でも
サンゴの損傷につながると発表されました。
紫外線による肌への影響に比べると害は少ないということで
日本では日焼け止めに使用されてきました。
アメリカで警告されたことを受けて日本でも
近年配合されなくなってきたようですが、
ハワイで販売禁止されることによって使用自粛に
拍車がかかるかもしれません。
◆オクチノキサート◆
別名「メトキシケイ皮酸オクチル(旧称)」、
または「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(改正名称)」。
日焼け止め成分について気を付けていた方は
「ケイヒ酸」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
こちらも紫外線吸収剤タイプの日焼け止めに使用されています。
UVBの吸収に優れており、紫外線による化粧品の劣化を防ぐ働きが
あることと、人体への影響も殆どないことから
これまで日焼け止めや化粧品に広く配合されてきました。
ですが2008年にイタリアの大学の研究結果で
オクチノキサートはサンゴの白化(死滅)の原因になっている
と発表されました。
日本の海の環境に影響がないとは言い切れません。
今後は徐々に使用されなくなる可能性があります。
●紫外線吸収剤使用の日焼け止めは成分を確認!●
日焼け止めを選ぶときに、「紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)」と表示されている
ものを見かけたことはないでしょうか。
日本では環境破壊の問題よりも、肌荒れを避けたい方のために
表示されています。
紫外線吸収剤は紫外線を吸収する際にエネルギーを放出するので
肌に刺激が強いと言われています。
紫外線吸収剤はUVカット効果が強力なのですが、
肌荒れを起こしやすいから紫外線錯乱剤使用の日焼け止めを
選んでいる、という方も多いと思います。
紫外線吸収剤使用の日焼け止めは安値なものが多く、
買いやすいという利点があります。
そのため一時的に海など水に濡れる場所で使用するために
「紫外線吸収剤使用のウォータープルーフタイプ」を
購入した、という方も多いでしょう。
あてはまる方オキシベンゾン(ベンゾフェノン)や
オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)などの
成分が使用されていないか確かめてみましょう。
特に記載が無ければハワイでも安心して使用できます。
今回の法案は、ハワイで施行になった後でも
「医師が処方したものや観光客がハワイ州以外から持ち込んだ
日焼け止めは規制の対象外」です。
ですが、もし以上の成分の記載がある場合はサンゴ礁破壊につながります。
なるべく海ではなく日常の日焼け止めとして
消費するのが望ましいでしょう。
●安心して使える日本で購入できる日焼け止めは?●
オキシベンゾン(ベンゾフェノン)や
オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)を含まない
日焼け止めを選ぶなら、
まずは「紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)」
または「紫外線錯乱剤使用」の表記があるものを選びましょう。
更に水に流れにくいウォータープルーフタイプが
理想的ですが、ノンケミカルでウォータープルーフ
というのはなかなかありません。
大手の化粧品会社のものでも
オキシベンゾン(ベンゾフェノン)は不使用でも
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが入っているものがほとんどです。
日本で購入出来て上記の条件をクリアするおすすめの
日焼け止めは以下のブランド。
紫外線対策の先進国と言われるオーストラリア生まれのブランド
「ソレオ」の日焼け止め。
ノンケミカル、しかもウォータープルーフタイプです。
オーストラリアの海も美しいサンゴ礁があるためか
環境保護と紫外線対策の両方に対応できる日焼け止め開発に
いち早く取り組んでいるようです。
「SPF30PA++」、ノンケミカル、クレンジング剤不要。
しかし紫外線の強い海なのに「SPF30PA++」で大丈夫?と思われた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
実はSPF30以上は紫外線防御効果にそれほど違いはありません。
以下の図のように30以上は防御率がほぼ横ばいになります。
また、環境省で推奨されているシーン別の日焼け止めの
効果の強さは以下の通りです。
海でもSPF30あれば紫外線対策になります。
※環境省「生活シーンに合わせた紫外線防止用化粧品の選び方」
◆SPF◆
紫外線UVBからの防御効果を示す数値。
SPF30の場合、仮に防御無しの肌が日焼けするまでかかる時間が
20分ならその30倍遅らせることができます。
20分×30=600時間
防御無の肌が20分かけて日焼けするのと同程度の
日焼けを10時間に遅らせることができるという意味。
◆PA◆
紫外線UVAからの防御効果を「+」の数で示します。
数が多いほど効果が高いことを示します。
最高が4つ。
普通は10時間も海で泳ぐという方はいませんよね。
ただし日焼け止めの効果は時間が経つと薄れるので
2時間おきくらいに塗り直しするのがベストです。
●今後は環境に良い日焼け止め選びが重要になる?●
ハワイでオキシベンゾン(ベンゾフェノン)や
オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)使用の
日焼け止めが販売禁止になることにより、
今後日本でもそれに対応した日焼け止めの開発が
進んでいくかもしれません。
日焼け止めはクリームタイプよりもパウダータイプの方が
お肌に優しくノンケミカルなものが多いのですが
海ではどうしても水に流れやすいのが難点です。
海やプールに出かけるときは
ウォータープルーフ、ノンケミカルの
クリームタイプの日焼け止めを使用するのがベスト。
マリンスポーツ用に作られたラッシュガードの水着と併用すれば
かなり紫外線からお肌を守ることができます。
日本も沖縄のような南の海は美しいサンゴ礁が存在しています。
環境に優しい日焼け止めを使用して安心して海で遊びたいものですね。
◆ハワイでも安心して使用できる日焼け止めまとめ◆
✓環境に優しい紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを選ぶ
✓SPF30でもSPF50と紫外線防御効果はそれほど変わらない
✓海ではウォータープルーフタイプの日焼け止めクリーム
✓日焼け止めとラッシュガードのUVカットグッズを併用する
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